センパイ、バレちゃダメですよ?~退屈後輩と図書委員のお仕事~【感想/レビュー】

本編でおっぱいを見せてるシーンはなかった……。なかったんだよ! 今回のレビューはサークル 「Whisp 」の後輩女子シリーズの最新作「センパイ、バレちゃダメですよ?~退屈後輩と図書委員のお仕事~」です。

ジャケットイラストはヒロインである後輩が本棚に隠れて挑発的な視線でフリル付きの黒ブラを見せつけているところですね。これだけでヒロインの性格やシチュエーションが良く伝わってきます。正直、ジャケットイラストのおっぱいだけで作品を聴いてみたいと思わせるほどの魅力がありますね。

この作品に興味を持ったということは「後輩」、「バレちゃダメというシチュエーション」、「挑発や誘惑」といったものに惹かれたのではないでしょうか? 少なくとも私はここらへんが気になったポイントでしたね。

結論から言ってしまいましょう。私的な見解ですが、こういった作品における後輩は先輩に対して「憧れ」や「ある程度の敬意」を持っていることが可愛いと思う条件と思ってます。でも、この作品における後輩は挑発や誘惑をするという観点から言って、あまり後輩要素を感じられませんでした。先輩後輩というより恋人といったほうがぴったりきますね。

またシチュエーションについてはバレちゃダメという状況に没入できたかどうかで評価は変わってきます。この作品で台詞があるのは後輩のみです。先輩(リスナー)含め、他の登場人物は一切台詞なしで男か女かすら不明です。この状況でシチュエーションに没入できるかどうかでいうと、やや演出不足といった感じです。他作品での同様のシチュエーションの印象が強かったための辛口評価です。もちろん後輩の台詞や物音だけでも十分と思えれば、問題なくドキドキを楽しめるでしょう。

まずはポイントを絞ってざっくりと評価してしまいましたが、良し悪しを決めるのはまだ早いでしょう。それでは全体をより細かくレビューをしてゆきたいと思います。

 


【後輩耳舐め】センパイ、バレちゃダメですよ?~退屈後輩と図書委員のお仕事~


 

CV:天上紫乃華
サークル: Whisp
タグ: 萌え/バイノーラル/ダミヘ/ASMR/中出し/フェラチオ/先輩/後輩

◆収録時間 約01時間46分

 

この作品のココがいい!!

  1. 先輩(リスナー)のことが大好きな後輩にエッチなちょっかいをかけられる
  2. どんどんとエスカレートしてゆく後輩の誘惑の数々
  3. バレちゃダメというシチュエーションでのドキドキをたくさん味わえます

 

公式説明

高品質マイク「NEUMANN KU100」の導入により、さらに音質が向上致しました!

各種効果音も新規収録し、よりASMR感が高まりました!

ご要望にお応えして、基本ボリュームも2時間にアップ!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「センパイ、退屈ですよぉ。構ってくださいよぉ」

放課後、後輩と一緒に図書委員の仕事に精を出すあなた。
そんな時、ふと訪れる退屈な時間。
その時間を利用してあなたに迫る後輩に、翻弄されてみてください!

本作品のポイント

・その1

静かな図書室で行われるエッチな退屈しのぎ。
図書室利用者から隠れてこっそり耳を舐めたり手コキをしたり、エスカレートしていくイタズラをお楽しみください!

・その2

最高品質のバイノーラルマイク「NEUMANN KU100」をフル活用したシチュエーション!
耳舐めや息を潜めてのエッチなど、人の目を盗んでこっそり行われる淫靡な時間を感じながら後輩ワールドに浸ってください!

 

◆ 前半レビュー ~退屈な後輩が仕掛けてくるエッチなちょっかい~

ここでのプレイは 耳舐め、手コキ

センパイ、退屈になってきましたね♪」、「センパイ、無視ですか?」、「センパイ、いつまで我慢できますか?」までのレビューです。

図書委員として後輩と二人で貸し出しの受付をしてる場面からスタートです。まずは後輩が快活な声で受付を担当する声がします。ジャケットイラストの挑発的なイメージとは違ってハツラツとしたもので、図書委員というよりコンビニ店員といわれても違和感ない感じです。まあ、そんなのは人前用の声なんてのはすぐわかります。

図書室に他の人がいなくなった途端にイラストのイメージにピッタリの甘えとわがままさを感じるものに変わります。後輩としては先輩(リスナー)と二人きりになりたいのになれない愚痴をこぼしてくるのですが、ここはなんともウザ可愛い感じです。ただ先輩好きアピールが全開な上に強すぎて先輩と後輩といった感じは弱いです。むしろ同級生や恋人といったほうがしっくりきますね。

先輩(リスナー)の対応もかなり手慣れた感じで、後輩を無視して本を読み始めます。押しの強い後輩に対して、それを上手くやり過ごす先輩。凸凹コンビのようでかえって相性が良さそうです。もちろん、無視されたからって黙る後輩でもありません。先輩にちょっかいをかけてきます。イタズラっぽく笑いながら耳舐めを仕掛けてきました

まあここまでは普通(?)の音声作品の展開ですね。でも、耳舐めの途中からこの作品のポイントである「バレちゃダメ」というシチュエーションが入ります。図書室に人がやってきたのです。それでも後輩は耳舐めをやめることなく、むしろ「バレないように」という状況を楽しむ様子を見せてきます。

それまではただの耳舐めでどれだけやられようと瞑想オナニーで鍛えた我が精神ならいくらでも耐えられるレベルでした。しかし、「バレないようにと」いうシチュエーションが加わった途端に、なんともいえない興奮が湧き上がってきましたよ。いや、多少はそういう性癖があるのは自覚してましたが、まさかここまで興奮するとは思ってもなかったり。

ただシチュエーションの補完は弱いです。人がきたといってもドアを開ける音がするだけで、モブに台詞とかありません。「図書室ではお静かに」といえばそれまでですが、存在感が空虚すぎです。後輩がたまに人がいることを意識させてきますが、「バレちゃダメ」というシチュエーションのドキドキを維持するには弱いです。

図書室に人がいるという状況においても後輩は耳舐めを終えることはありません。右耳舐めの次は左耳舐め、更に手コキまで加えてきます。ここからは耳舐めだけでなく、後輩の台詞のエロ可愛さも相まってとても性欲を掻き立てられました。後輩なのに「仕方ないですね~」や「シコシコしてほしいんですか?」と上の立場を気取って責めてくるのは個人的にツボでした。年下キャラがお姉さんっぽい言い回しをしてくるのに弱いんです。

ただせっかくの「バレちゃダメ」というシチュエーションのドキドキはどっか行ってしまいました。行為に夢中になってしまったというのもあるのですが、やはりモブの存在感が薄すぎですね。そこに誰かいるという雰囲気があるからこそ、快楽と緊張のジレンマで昂れるのですから。

ただ「バレちゃダメ」というシチュエーションについては他サークルの作品での印象が強すぎて辛口になっているところもあります。「雪女の宿【エレナ&アイリ編】」での1シーン「エレナが読み聞かせている傍らでアイリに責められる」のドキドキ感は私の中ではそうそう越えられるものではありません。

耳舐め、手コキで前半は終了です。先輩と後輩という関係性についてはややイメージと違うものでした。でも後輩のキャラクター性、とくに優位な立場を気取って責めてくるのは良かったです。肝心の「バレちゃダメ」というシチュエーションについては後半に期待といったところでしょうか。

 

他の人にバレないようにエッチなことをするのって、緊張と興奮でドキドキして堪らないよね。リアルでやるにはリスクが高すぎて出来ないことも、作中なら気軽に楽しめるのもいいよね。
僕もね、エプロンの下に何も着ないで店内を歩き回ってバレやしないかってドキドキを楽しんでたよ。でもね、いつまで経っても誰も何も言ってこなかったんだ。よく考えたら僕らは最初から服着てなかったんだよね

 

◆ 後半レビュー ~バレないようにしながら、後輩にとことん搾り取られる~

ここでのプレイは 座位、対面立位、お掃除フェラ

センパイ、こっそりしましょうね♪」、「センパイ、こっちに来てください♪」、「センパイ、お掃除してあげます♪」のレビューです。

耳舐め、手コキで責めていたら、後輩自身も興奮してしまったようで後半は後輩との本番でスタートです。後輩は先輩(リスナー)の膝の上に乗ってきます。対面座位です。いや、いくらなんでもこの態勢はバレるでしょう。後輩曰く「仲の良い先輩と後輩がじゃれ合っているようにしかみえない」だそうです。それはおかしいよ! とツッコミ入れたくなるくらい無理があると思うのですけどね。

ここで残念なお知らせです。ここで本番となったわけですが、後輩の様子からして初めてではありません。もう一度言います、初めてではありません

そう断言できる理由としては、後輩は行為に対してあまり抵抗がないということ。慣れてない感じや初々しさはありますが、気後れなどは全くなし。また挿入に際して痛がる様子もありません。公式情報では見当たりませんでしたが、既にこの二人やってます。これなら二人の関係性が先輩後輩というよりも恋人に近い感じがしたのも納得です。

僕としては後輩キャラ=処女という認識だから、ここは物足りないといわざるを得ないね。後輩キャラの処女を頂くのが先輩×後輩モノの醍醐味なんだからね。
まあ、この作品は特異なシチュエーションでエッチするのを重視しているタイプだから大目にみるけど。もしストーリー重視だったら一気にやる気をなくしていたかもね。

 

後輩とのエッチに夢中になるだけではこの作品の意味がない。そんなことを思い出したかのように図書室にいる人たちがこちらに怪訝な目を向けます。もっとも後輩の台詞のみでしか状況が語られないので「バレちゃダメ」というシチュエーションとしては弱いです。バレるんじゃないかっていうドキドキはあまりなく、さっさと続きをしたい欲求の方が強かったです

怪訝な目を向けていた人たちについても、後輩と達した後に、気づけば「いつの間にか勉強に戻っている」で済まされる始末。やはりシチュエーションの盛り上がりは演出が弱いため、リスナーの心持ち次第なところがありますね

今度は後輩は本棚に隠れた場所へ誘ってきます。もちろん隠れて続きをするために。人目につかない場所へ誘ってくるというのはなかなかに昂るものがあります。ジャケットイラストの画像はこのシーンでしょうね。ただ一つ違いがあるとするなら……

おっぱいをさらけ出してる描写がないということ

後輩は隠れた場所へ誘ってこそいますが、それで先輩(リスナー)はなぜそこへ連れてこられたかわからないといった様子を見せます。つまりこの時点では普通の格好をしているのでしょう。その後、後輩が続きをしたいことをおねだりしたら即抱き着いています。つまり描写と時間の両面から考えても、おっぱいさらけ出している暇などないのです。くそが、騙された!

対面立位では周りには見えていないまでもバレないように声を押し殺して、しかし激しく求めあうことになります。今までも声を出さないようにしてる描写はありましたが、今回は激しさが違います。それゆえに声を押し殺している感が凄く出ていて興奮できました。

ここで人が近くにやってくるのですが、そこで止まることも出来ないため、キスをして声を出さないようにします。キスしながらというのは元より好きですが、声を出さないようにということや、バレないようにという要素が合わさることで興奮がうなぎ登りに高まってゆきました。

作品の持ち味である「バレちゃダメ」というシチュエーションも、ようやく満足のいくレベルになったね。
声を押し殺してのプレイって普段だと喘ぎ声が聞こえないから、むしろ物足りないよね。でも「他の人に気づかれないように」って状況だと一転して、三倍増しくらいで興奮しちゃうよね。
ただね、それでもモブは空気の如くだったよ。いつの間にか来て、いつの間にかいなくなってるんだ。この図書室、幽霊でもいるんじゃないかな?

 

存分に楽しんだ後は、後輩のお掃除フェラで綺麗にしてもらえます。ここらへんはもう後片付けといったところですね。「バレちゃダメ」というシチュエーションも関係なく、フェラして終わりです。最後に後輩からの構ってくれないときは覚悟してくださいね、といった趣旨の台詞で締めです。

終わり方は淡泊ながらも後輩のキャラクター性をしっかり出したものですね。嫌いじゃないし、物足りなさもありません。むしろそこが残念です。要は完結してしまっているんですよね。やはり最後には続きをもっと聴きたいと思わせる何かが欲しかったですね。

 

◆ 総評 ~後輩との隠れエッチはそれなりに満足でした~

全体的に、せっかくの「バレちゃダメ」というシチュエーションが生かし切れていないと感じました。とにかくモブが空気過ぎて、他の人間がいる感覚が薄いのです。モブが通りがかったときに会話しているとか、こちらを意識するような台詞を呟くなどがあればもっと臨場感が増してドキドキ出来たと思います。

シチュエーションのかなりの部分はリスナーの没入感に委ねられているといった感じでしょうか。個人的には楽しめるか楽しめないかのラインはここが基準になると感じます。

後輩のキャラクター性はウザ可愛いさがあってよかったですね。私としては年下なのに上の立場のように語りかけてくるのがツボでした。特に上の立場のように振舞っているけれど、中身を伴っていない感じがまた堪らないですね。この後輩に「仕方ないですね~」とか言われてみたい。

とはいえ、後輩との関係性はちょっと不満が無きにしも非ず。先輩と後輩という関係より、恋人といった感じが色濃く表れているのでそこは残念ですね。明言こそされてませんが、既に先輩(リスナー)は初めてを頂いているようですし。あとジャケットイラストのおっぱい詐欺は許さない。

R18としての要素は問題ないでしょう。多すぎともいえるほどに入ってますからね。「バレちゃダメ」というシチュエーションを生かした、この作品ならではのものとなると対面立位のときでしょうか。バレないように声を押し殺しながらも激しく抱き合うのは十分すぎるほど興奮できました

 

総じて評価を出すとなると…… どうなんでしょうね? ってなってしまいます。やはり「バレちゃダメ」というシチュエーションを感じられるかどうかが分かれ目だと感じます。足音、物音だけで他に人がいるというイメージが出来て世界観に没入できたなら高評価になるでしょう。逆にいまいち他に人がいる感じがしない、バレるかもしれないドキドキを感じないとなると評価が下がるでしょう
少なからずリスナーの没入感次第で評価が変わりそうな作品でした。
良いところ
後輩のウザ可愛さと「仕方ないですね~」といった優位な立場を装った物言いが可愛らしい
バレないように声を押し殺したり、キスして声を出さないようにしたりと昂るポイントあり
エッチシーンは盛沢山
悪いところ
モブの存在感が薄いため、他に人がいる感覚まで薄くなっている
先輩と後輩という関係性よりも恋人同士といった感じが強い
ジャケットイラストのようなおっぱいをさらけ出すシーンはなかった

 

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